セブ島留学を検討している方は
- 学費以外の生活費はどれくらいかかるのだろう
- 日本と比べて物価は安いとは聞くけど、生活費はどのくらい用意しておけばいいのだろう
と悩む方は多いのではないでしょうか。
そこで今回はセブ島留学した経験をもとに「1ヵ月の生活費はどれくらいかかるのか」内訳をご紹介します。留学を検討している人だけでなく、フィリピン移住を検討している方もぜひ参考にしてみてください。
フィリピンセブ島で留学にかかる生活費の総額
留学生が宿泊する場所は一般的に「①語学学校が手配した学生寮やコンドミニアムなど」に滞在します。
その他には親子留学や仕事と留学の両立で来る方が滞在する場合は「②自分で手配したコンドミニアム、ホテル、アパートなど」の2つに分けられます。
どちらのイメージも持ちやすいよう
- 語学学校が用意した宿泊先に滞在する場合
- 自分で手配した宿泊先に滞在する場合
の2パターンに分けて、生活費+学費+ビザ関係費用を含めた金額を合わせるとだいたいどのくらいになるのか紹介します。
それではさっそく細かい内訳を見ていきましょう。
※1ペソ=2.3円で計算(2021年8月現在のレート)
【結論】学校が手配した宿泊先に住む場合の費用
生活費①家賃 : 0ペソ
生活費②水道光熱費 : 1,300ペソ
生活費③通信費 : 400ペソ
生活費④交通費 : 1,000ペソ
生活費⑤日用品 : 1,500ペソ
生活費⑥食費 :10,000ペソ
生活費⑦交際費・雑費:20,000ペソ
1ヵ月の生活費の合計:34,200ペソ(約78,700円)
生活費+学費+ビザ関係費用を含めた総額では、
1ヵ月の留学費の合計:約322,500円
【結論】自分で手配した宿泊先に住む場合の費用
生活費①家賃 :18,000ペソ
生活費②水道光熱費 : 1,300ペソ
生活費③通信費 : 2,900ペソ
生活費④交通費 : 1,500ペソ
生活費⑤日用品 : 2,500ペソ
生活費⑥食費 :13,000ペソ
生活費⑦交際費・雑費:20,000ペソ
1ヵ月の生活費の合計:約59,200ペソ(136,200円)
生活費+学費+ビザ関係費用を含めた総額では、
1ヵ月の留学費の合計:約380,000円
生活費①家賃
■学校が手配する場合
家賃:0ペソ
学校側が滞在先を用意する場合は学費の中に授業料と寮費が含まれているため、家賃というくくりでは別途支払うことはありません。そのためここでは0ペソとします。
■自分で手配する場合
家賃:18,000ペソ(約41,400円)
自分で宿泊先を手配する場合、どのような場所に住むかで家賃が決まります。一般的には「戸建て」「ローカルアパート」「コンドミニアム」「ホテル」の4つとなります。日本人の場合安全性や清潔さから、コンドミニアムに滞在する人が高いためここでは18,000ペソとします。
コンドミニアム以外に滞在した場合、どれくらいかかるのか比較してみましょう。
【今回試算する条件】
- 市街地(学校近辺)
- 1名~2名が暮らせる10畳ほどの1Rタイプ(フィリピンではStudioタイプと呼ぶ)
- 日本人が無理なく暮らせるような清潔さのお部屋(ホテルであれば3つ星以上)
【住まいの種類と費用の例】
- 戸建て:12,000ペソ
(家具家電付き) - ローカルアパート:9,000ペソ
(家具家電付き) - コンドミニアム:15,000ペソの家賃+3,000ペソ管理費・共益費
(家具家電付き、プール、ジム、バスケットボール、テニスコートなどの設備、24時間のセキュリティーガード付き、緊急発電機能、害虫駆除) - ホテル:50,000ペソ
(最低限の家具家電付き、プール、ジム、バスケットボール、テニスコートなどの設備、24時間のセキュリティーガード付き、緊急発電機能、害虫駆除)
*建物の場所(市街地/住宅地)、部屋の広さ、設備によって料金は増減します。
多くのコンドミニアムでは入居してすぐ生活ができるよう、家具、家電、調理器具、シーツ、タオルが付いていることがほとんどです。また敷地内は警備員が24時間巡回しているため、日本人を含めた多くの外国人はコンドミニアムを選んでいます。
一方でローカルアパートは家賃が安い分、自分自身で家具家電を買いそろえなくてはならない場合があります。ローカルアパートの場合は警備員が駐在していないため、安全性からフィリピン事情に詳しくない方にはおすすめしません。
生活費②水道光熱費
フィリピンは物価が安い割には、電気代は日本と同じくらいかそれ以上に高いです。
■学校が手配する場合
電気:1,000ペソ(約2,300円)
水道:300ペソ(約700円)
光熱費は電気代と水道費(シャワー・飲み水)合わせて1ヵ月1,300ペソ(約3,000円)程度です。
フィリピンでよくある大きなエアコンは本体価格が安い分、電力を多く使う非省エネタイプなため、一日中エアコンを使用していると4,000ペソ(約9,200円)を超えることもありえます。そのため扇風機と併用して使うと良いでしょう。
トイレやシャワーで使う水道代は月に300ペソ(約700円)ほどと安いです。飲み水のウォーターサーバーは学費に含まれている場合があるため、今回は0円とします。
■自分で手配する場合
電気:1,000ペソ(約2,300円)
水道:300ペソ(約700円)
ガス:0ペソ
光熱費は電気代と水道費(シャワー・飲み水)合わせて1,300ペソ(約3,000円)です。
コンドミニアムの場合も非省エネタイプのエアコンを設置していることが多いため、扇風機と併用して使うと良いでしょう。
お部屋で自炊する場合は、光熱費合わせてプラス1,000ペソ(約2,300円)ほど見積もっておきましょう。
飲み水のウォーターサーバーを購入する場合は、20Lほどの大きなボトルで70円程度と格安です。自宅まで配送してもらっても120円程度なので、配達員にチップとして10~20ペソ(約30円~50円)渡しても大きな出費にはならないでしょう。
またガスが使えるところは戸建て住宅か一部のローカルアパートのみです。それ以外は電気コンロまたはIHクッキングヒーターで調理するため、光熱費は電気代と水道費のみとなります。
生活費③通信費
■学校が手配する場合
Wi-Fi:0ペソ
データ通信:400ペソ(約900円)
学校施設内には無料のWi-Fiが設置されています。授業と授業の間の休憩、お昼休み、放課後、夜はWi-Fiに接続する人が多くなるため、その時間帯は通信スピードが遅くなります。雨や台風などの悪天候の場合はさらに遅くなることがほとんどです。
Wi-Fiの接続が悪い時や外出先でデータ通信を行いたい場合は、必要なギガ数をプリペイドカードで購入し使用します。データ料金は8GBで100ペソ(約230円)~、最大1週間の使用が可能です。
セブ島でスマートフォンを利用する方法や料金について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
>>フィリピン留学でスマホを使う方法|SIMカード購入~利用の手順
■自分で手配する場合
Wi-Fi:2,500ペソ(約5,800円)
データ通信:400ペソ(約900円)
コンドミニアムの物件によっては無料Wi-Fiが設置されている場合、プリペイド式をご自身でチャージしながら利用する場合、そもそもWi-Fiが設置されていない場合があります。
ホテルに滞在する場合はホテルの無料Wi-Fiを利用することができます。
ご自身でインターネット回線を契約したい場合は、2,500ペソ(約5,800円)程度かかると思っておきましょう。
生活費④交通費
セブ島には電車がありません。市民の足となっているのは「タクシー」「ジプニー(乗り合いバス)」「トライシクル(三輪バイク)」「ハバルハバル(バイクタクシー)」が主流です。
料金は以下の通りです。
- タクシー:初乗り40ペソ(約90円)
300mごとに3.5ペソ追加 - ジプニー:初乗り9ペソ(約20円)
距離によっては10ペソ以上 - トライシクル:最小20ペソ(約50円)
距離に応じて交渉制 - ハバルハバル:最小20ペソ(約50円)
距離に応じて交渉制
トライシクルとハバルハバルに関しては料金設定が明確にあるわけではなく、全て交渉次第です。
ローカルの乗り物はスリなどの犯罪に巻き込まれるケースがあります。留学生はショッピングモール、外食、旅行など移動する際、どの時間帯でもタクシーの利用をおすすめします。
■学校が手配する場合
交通費 1,000ペソ(約2,300円)
学校と宿泊施設が離れている場合、基本的に徒歩圏内に学校があることがほとんどです。少し距離がある場合は無料の送迎バスを利用して通学することができます。そのため通学にかかる費用は0ペソとします。
放課後や週末は生徒同士で買い物や遊びに行くことがあるでしょう。タクシー代はみんなで割り勘することが多いため、月に1,000ペソ(約2,300円)程度と見積もっておきましょう。
■自分で手配する場合
交通費 1,500ペソ(約3,500円)
宿泊先は学校から徒歩で行ける距離に借りる方が多いため、通学費はかからないと言えます。しかし天候が悪い日や勉強疲れで歩きたくない時、遊びに行く時も含めると1,500ペソ程度は必要になるでしょう。
生活費⑤日用品
学校が用意した宿泊先でも自分が手配した場合でも、ティッシュ、トイレットペーパー、シャンプー、ハンドソープなどの日用品は自分自身で購入する必要があります。
■学校が手配する場合
日用品:1,500ペソ(約3,500)
学校が用意する学生寮、コンドミニアムはベッドメイキングやバス・トイレなどを掃除してくれます。そのためご自身で必要する日用品だけを購入します。
■自分で手配する場合
日用品:2,500ペソ(約5,800)
長期間滞在する場合、水回りが特に汚れやすくなるはずなので、お部屋に備え付けられていない場合は掃除用品が必要になります。
またお部屋に洗濯機がついていないことがあり、その場合建物の外にあるランドリーサービスを利用することとなります。日本のコインランドリーは「洗濯・乾燥・取り込み・畳む」工程までを自分自身で行うのが一般的ですが、セブ島の場合はそれら全てを行ってくれるサービスです。
料金は1kgあたり65円~と割安です。
生活費⑥食費
フィリピンの飲食店には
- 道路沿いに佇む「屋台」
- フィリピン人向けのローカル食堂「カレンデリア」
- ジャンクな味「ファストフード」
- ショッピングモール内の「フードコート」
- 多ジャンルの「レストラン」
があります。
セブ島は多くの外国人が多く住んでいるため、フィリピン料理だけでなく、日本食、韓国料理、イタリアン、メキシカンなどさまざまです。
フィリピン人向けの屋台やカレンデリアは200円~400円程度でお腹いっぱいになりますが、インタナショナルレストランは1回1,000円程度かかります。ただしお酒は1杯200円程度なので、そこまで大きな出費にはならないでしょう。
■学校が手配する場合
食費:10,000ペソ(約23,000円)
学校にもよりますが、セブ島の語学学校では3食7日間の食事が学費の中に含まれているため、学校内で毎食済ませようと思えば食費は一切かかりません。しかし朝食と昼食は学校で食べても、夜食はリフレッシュがてら外食する人が多いです。
また週末は市内観光やマリンスポーツを楽しむなど外出する生徒が多いので、週末も食費がかかります。
■自分で手配する場合
食費:13,000ペソ(約30,000円)
学費の中に3食7日間の食事が含まれていたとしても、宿泊施設からわざわざ学校に行かなくてはなりません。授業が始まる時間や終わる時間は、選択している科目によってそれぞれ異なります。
そうなると朝食と昼食は学校で食べて夜食は自宅や外食で済ませる、または朝は家で買ってきたパンを食べてから通学し、昼と夜は学校で済ませるといったこととなるでしょう。
ホテルの場合は家賃に朝食代が含まれている場合もありますが、朝食がついていない場合は各自で用意する必要があります。
生活費⑦交際費
飲食店、市内観光、島々を巡るアイランドホッピング、カラオケ、映画、マッサージ、カジノなど遊ぶ場所がいっぱいあります。
■学校が手配する場合
交際費:20,000ペソ(約46,000円)
セブ島の語学学校は毎週入学してくる生徒と、毎週卒業していく生徒がいます。生徒同士仲良くなると「フィリピン料理を食べに行ってみたい」「卒業する生徒のお別れ会をしたい」など外食やプレゼントをする機会が何かと多くなります。
■自分で手配する場合
交際費:20,000ペソ(約46,000円)
仲良くなった学校の先生と食事に行きたいと思うこともあるはずです。フィリピン人の給料はとても安いため、先生の分も一緒に支払ってあげましょう。
また高級レストランやマッサージに行った際は、20ペソ~50ペソ程度のチップを渡すと良いでしょう。
まとめ
セブ島で1ヵ月にかかる生活費についてご紹介しましたが、だいたいのイメージはつきましたでしょうか。以上をまとめると
- 学校が手配した宿泊先に住む場合の生活費:
78,700円前後 - 自分で手配した宿泊先に住む場合の生活費:
136,200円前後
かかるということです。
フィリピンの生活に慣れてくるとローカル食堂に挑戦してみたり、フィリピン人向けのツアー会社を見つけてお得なツアーに参加したりと、お得な術を少しずつ身につけていくはずです。
そうやってさまざまな経験を通じて人生の幅を広げつつ、生活費を抑えることにも繋がります。
せっかくセブ島留学へ行くのならば、英語力アップだけでなく現地でしかできないことに挑戦し、お金では買えないものを習得していきましょう。
生活費だけでなく学費もなるべく抑えたいという方はこちらの記事もぜひご覧ください。
>>セブ島留学の総費用はいくら?リアルな相場・内訳を期間別に解説!