セブ島の安心して利用できるおすすめの両替所!お金の扱い方や注意点も

フィリピンは現金社会のためクレジットカードやスマホ決済できる場所がなく、常に現金で支払う必要があります。フィリピン・セブ島に留学や旅行を考えている人は

  • 現地通貨をどこで両替すればいいのか分からない
  • レートが良い両替場所を知りたい

と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はフィリピン・セブ島で「安心して両替できる方法」「レートが良いおすすめの両替所」について紹介します。フィリピンは日本より治安が悪いため、お金の取り扱い方や注意点も合わせて紹介いているので、セブ島留学や旅行へ行く際はぜひ参考にしてください。

フィリピンペソの種類

フィリピンの通貨はフィリピン「Peso(ペソ)」で、紙幣と硬貨があります。

  • 紙幣は「20、50、100、200、500、1000ペソ」
  • 硬貨は「1、5、10ペソ」
  • さらに小さい硬貨は「5、10、25センタボ」

1ペソ=2.2円(2021年9月現在)で計算すると、一番大きい紙幣1000ペソは2,200円となります。そしてセンタボはドルでいうところの「セント」、日本円でいうところの「銭」のような小さなお金です。スーパーマーケットやドラッグストアなどで「700.25ペソ=700ペソと25センタボ」のような支払いが時々あります。

外貨からフィリピンペソに両替する方法

日本円や米ドルなどの外貨からフィリピンペソに両替する方法は、「①日本で両替する場合」と「②フィリピンで両替する場合」の2つあります。そしてそれぞれ両替できる場所がいくつかあるので、詳しく解説していきます。

①日本で両替する場合

日本国内で事前にフィリピンペソに両替する場合は、下記の2つのパターンが一般的です。

  • 日本国内の空港で両替
  • 街の両替所で両替

1つ目はフィリピンに入国する当日など、日本国内の空港で両替する方法です。フィリピンに入国してすぐタクシーに乗らなければならない場合や、万が一のためにフィリピン入国前にフィリピンペソを用意しておきたい方は日本で両替しておくと良いでしょう。国際線がある空港内には両替カウンターがいくつかあるので便利です。

2つ目は街の両替所で両替する方法です。街中にある両替所、銀行、金券ショップなどで両替することができます。

②フィリピンで両替する場合

フィリピンに入国してからフィリピンペソに両替する場合は、下記の3つのパターンで両替することができます。

  • 空港内で両替
  • 街の両替所で両替
  • ホテルで両替

1つ目はマニラやセブ島などフィリピン国内にある空港での両替方法です。国際空港がある大きな空港には必ず両替所があります。空港からすぐタクシーに乗る場合や当日ツアーへ参加する場合など、現金が必要な場合は空港で両替をしましょう。

2つ目は街の両替所です。街の至る所で両替所があり、コンビニのように露店で構えている両替所から、ショッピングモールやスーパーマーケットなどの施設内に両替所があります。

3つ目はホテルの両替所です。マクタン島などの高級リゾート地では、ホテルで両替をしてくれます。ただし3つ星以下のホテルでは対応していないことがほとんどなため、滞在するホテルで両替ができるのか確認しましょう。

またほとんどの留学生は空港にお迎えが来ますが、自分自身でタクシーを拾いホテルやコンドミニアムなどの宿泊施設へ行く方もいるでしょう。タクシーに乗って自分自身で宿泊施設に向かう場合は必ず現金が必要になるので、両替を忘れないようにしましょう。

フィリピンペソをお得に両替するコツ

両替する場所は日本国内・フィリピン国内に数多くありますが、どの方法で両替すると一番レートが良くお得になるのでしょうか。

レートが一番良いのはどこ?

両替するならなるべくレートが良い場所で両替したいものですよね。レートが一番良いのは「日本国内よりも、フィリピン現地で両替」することです。そしてフィリピン国内の中でも「街の両替所で両替」するのが最も良く、次に「空港内で両替する」、続いて「ホテルで両替する」方法の順です。

セブ島には大きなショッピングモールがいくつもあり、そのショッピングモール内の両替所は利便性も高くレートも良い傾向にあります。

両替に必要な物

フィリピンで両替するためには下記のものを用意しましょう。

  • パスポート
  • パスポートコピー
  • 写真付き学生証

入学手続きを行うとパスポートは語学学校に預けることとなり、写真付きの学生証が渡されます。

両替所によっては上記の身分証を提示するだけのところもありますが、お店で渡されたる指定の紙に「名前、住所、誕生日、パスポート番号」などを記入したうえで、身分証も合わせて提示する場合があります。

また両替したい時だけでなく外出先では、学生証とパスポートのコピーを必ず持ち歩くようにしましょう。

セブ島&マクタン島でおすすめの両替所

両替所を紹介する前にまず知っておきたい情報としては、語学学校が多い「セブ島」と、リゾート地エリアや空港がある「マクタン島」は橋で繋がっていることです。車で行き来できる橋は2本あり、双方の市街地までは片道1時間程度の距離があります。そのため滞在する島によって「セブ島」と「マクタン島」どちらかの両替所を利用すると良いでしょう。

それでは留学生や旅行者にとって利用しやすくレートが良い両替所を「セブ島」「マクタン島」に分けて順番に紹介します。

セブ島でおすすめの両替所

①アヤラセンターセブ

セブ島のショッピングモールの中でも高級路線な「アヤラセンターセブ」は通称アヤラモールとも呼ばれており、ここの両替所はセブ島内でもレートが良いと言われています。

アヤラモール内の両替所は全部で9ヵ所ありますが、新館地下にあるルスタンスというスーパーマーケット横の両替所はレートが良いだけでなく、あまり混雑しないためおすすめです。

アヤラモールは広い敷地に加え少し複雑な構造となっているため、慣れていない方は1階中央広場付近にある「GPC MONEY EXCHANGE」が最も見つけやすいはずです。しかし目立つ場所にあるため観光客の行列ができていますが、レートはあまり良いとは言えません。

②エスエム シティ

「エスエム シティ(SM CITY)」はアヤラモールに並ぶ人気ショッピングモールです。ファストファッションやカジュアルファッションなどリーズナブルなお店が多いため、家族連れやカップル、留学、旅行者でいつも賑わっています。

アヤラモールに比べると両替所の数が少なくレートは少し下がりますが、服や小物などアイテムやSIMカードを購入したい方などショッピングも兼ねている方におすすめです。

③ITパーク内The Walk

セブ島一のビジネス街ITパークにThe Walkという小さな商業施設があります。そしてThe Walk内にあるマクドナルドの後ろ側、Mercury Drugの横にひっそりと両替所があります。

ITパーク内やITパーク付近には語学学校がいくつもあるので、近くの留学生やITパークからほど近いウォーターフロントホテルのカジノ資金を調達したい方におすすめの場所です。

マクタン島でおすすめの両替所

①マクタン・セブ国際空港

「マクタン・セブ国際空港」はマクタン島に位置していますが、マクタン島の中心地とセブ島の市内地のちょうど中間くらいの距離にあります。24時間営業しているので、早朝便や深夜便の方も利用できるのが便利です。

空港でSIMカードを購入したい方や空港からタクシーを利用する方は、空港内で両替するのが良いでしょう。

②ガイサノマクタンの新館

「ガイサノマクタン」はマクタン島で一番大きいショッピングモールで、元からある本館と新しくできた新館の2つがあります。両替所は新館の1階奥にひっそりとあります。

③アイランド セントラル マクタン

「アイランド セントラル マクタン」は通称アイランドモールとも呼ばれており、2017年にできた新しいショッピングモールです。空港からほど近い位置にあり、1階奥にある両替所はガイサノマクタンの新館と同じくらいレートです。

フィリピンペソを扱う時の注意点

フィリピンは発展途上国なため日本人にとって物価の安さに驚く方もいます。一方でフィリピン人にとっては1,000円や10,000円は大金と感じて言う人が多くいることから、フィリピン国内でのお金の扱い方に注意しなければなりません。具体的にどういう点に気を付ければいいのか7つ紹介します。

①両替所やATM利用後はその場でチェックする

両替所やATMでフィリピンペソを受け取った場合は必ずレシートをもらいますが、レシートに記載されている金額かどうかその場で確認しましょう。料金所を離れた時点で金額が間違っていた場合、正しい金額で受け取ることができないため注意が必要です。

ショッピングモールなどの銀行のATMには必ず警備員がいます。ATMで金額間違いやキャッシュカードが出ないなどのトラブルが起きた際は、その場を離れずすぐに警備員を呼びましょう。

②おつりに間違いがないか確認する

受け取ったおつりに間違いがないか、すぐに確認することです。フィリピン人は計算が苦手なのか、単純な足し算や引き算でも合計金額やおつりを間違える人が多くいます。物価が安いフィリピンでお得に買い物ができたと思っていても、おつりを少なくもらったことで結局高くついてしまうこともあります。

③旧紙幣は使えない

2021年9月時点で使用されているフィリピンペソは新紙幣で、旧紙幣は現在使用することができません。2015年12月に新紙幣への移行が完全に完了し、2017年3月31日で旧紙幣の交換期限が終了しています。

両替所やATMから旧紙幣が出てくることはまずないとは思いますが、おつりなどで受け取ったお金が旧紙幣ということは稀にあるかもしれません。万が一旧紙幣が紛れ込んでいた場合は、ただの紙切れになる前にその場で交換してもらいましょう。

④小さいお金を余分に用意しておく

外出の際は大きなお金を崩して「20、50、100、200ペソ」の小さいお金を常に用意しておくのがおすすめです。フィリピンペソの紙幣は「20、50、100、200、500、1000ペソ」、硬貨は「1、5、10ペソ」があると冒頭でお伝えしました。

タクシーに乗るときやローカル店で買い物をするときは、お店側は十分なおつりを用意していないことがほとんどです。1000ペソや500ペソの大きな紙幣しか持っていない状態でタクシーに乗車した場合、ドライバーが持っているすべてのおつり分しか受け取ることができない可能性があります。

そのため

  • 「20、50、100、200ペソ」の紙幣
  • 「1、5、10ペソ」の硬貨

も合わせて常に持っていられるよう、ショッピングモールやスーパーマーケットでなるべくお金をくずしていきましょう。

⑤お金を見られないようすぐしまう

両替所やATMでお金を受け取ったときや、買い物や飲食店で支払うときなど、お金を扱っているときは人目のつくところで広げないことです。おつりが合っているかどうか・旧札ではないかどうかを確認することは大事であると先ほどお伝えしましたが、フィリピンはスリやひったくりが多い国なため見られないように短時間で確認することも重要です。

大金を持っていると分かったらいきなり話しかけられたり人混みに紛れ込んで密着したてきたりなど、あらゆる手段でお金を奪おうとします。特に乗り合いバスのジプニーは隣に座っていた乗客によっていつのまにか盗まれていたということもあります。

1000ペソ以上の大きなお金を持っている時は、お金の出し入れに注意しましょう。

⑥財布は小さい安価な物を使用する

フィリピンで使用する財布と日本で使用している財布を分けることが大切です。日本で生活する時に使用している財布は二つ折りや長財布の形状、高級革を使用したハイブランドなど上質な財布を使用している人をよく見かけますよね。

しかしフィリピン国内で大きな財布や高級な財布を持っていると、スリやひったくりの被害者にあう確率が高まります。そのためコインケースくらいの小さなサイズで、100円程度で購入できそうな安価な財布を使用するのがおすすめです。その際、お札は四つ折りにして硬貨と合わせて入れると使いやすいですよ。

セブ島の治安について

⑦持ち込み・持ち出し額を確認する

フィリピンペソを「フィリピン国外から持ち込みする場合・フィリピン国外に持ち出しする場合は5万ペソまで」という規定があります。フィリピン現地で支払う学費・生活費はある程度まとまった額になることが多いため、日本からあらかじめフィリピンペソを大量に用意しようとしている方もいるでしょう。

大目に両替してしまい5万ペソ以上になってしまった場合は、空港内にある税関へ税関申告書(CUSTOMS DECLARATION)を提出する必要があります。またフィリピンペソ以外の外貨が1万米ドル相当額以上の場合も、持ち込みと持ち出しには申告が必要となるため注意しましょう。

▶フィリピンの出入国について

両替以外でお金を使う方法

両替をせずフィリピン国内でお金を使う手段は「クレジットカード」「国際キャッシュカード」「キャッシング」「トラベラーズチェック」があげられます。フィリピンならではの注意しておきたい点があるので、順番に解説していきます。

クレジットカード

セブ島でクレジットカードが使えるお店は数少ないですが、唯一使える場所は下記があげられます。

  • スーパーマーケット
  • 中級以上のレストランやバー
  • 中級以上のホテル
  • インターネットで予約したツアーの支払い
  • Grabタクシー

クレジットカードが使えるかどうかはお店によって大きく異なりますが、一つの考え方として1000ペソ以上の単価になるお店はクレジットカードが使える可能性が高いです。Grabタクシーの場合は数百ペソであっても支払いできますが、乗車前までにクレジットカードを登録しておく必要があります。

使えるクレジットカードブランドは基本的に「VISA」「マスターカード」がメインで、「JCB」「アメリカンエキスプレス」「ダイナース」も使える場所もあります。ただしフィリピンはネット通信が悪いため、ネット障害によってクレジットカードが使えないことも稀にあります。万が一クレジットカードが使えない場合の対策方法も考えておきましょう。

国際キャッシュカード

海外で現金の引き出しが可能な国際キャッシュカードですが、セブ島内には数多くの対応ATMが存在します。国際キャッシュカードは普段日本でATMから引き出しをしていたような感覚で、手軽にお金をおろすことができます。

ただし海外に対応した国際キャッシュカードであること、海外で使えるように契約や暗証番号などの設定をしていなければ使うことができません。

フィリピン国内では国際キャッシュカードでお金を引き出す場合、1回につき最低250ペソ(約550円)の手数料がかかります。そしてATMによっては1回の引き出し額が1万~2万ペソ(約22,000円~約44,000円)までと少額なため、「250ペソの手数料✖引き出し回数=手数料が数千円」となってしまうこともあります。

手数料がかかるとはいえ現金社会なフィリピンでは便利なカードとなるため、最低1枚は持っておきたいものです。

キャッシング

クレジットカードを利用したキャッシング方法です。「両替する外貨を使い切った」「国際キャッシュカードで引き出せる分のお金が残っていない」という場合でも、キャッシングがあれば海外の現地通貨を引き出すことができます。キャッシングであれば両替所が閉まっていてもATMで現地通貨を引き出せ、長蛇の列に並ぶ必要もありません。

ただし海外でキャッシングを利用する場合は、サービスを利用するためのお申込みや暗証番号の設定が必要な場合があります。クレジットカード会社によっては手続きなしで利用できることもあるため、フィリピン入国前にご自身のカード状況を確認しておく必要があります。また利用枠も人それぞれ金額が異なるため、設定方法や上限金額も合わせて確認しましょう。

トラベラーズチェック

海外旅行向けの小切手のように使えるトラベラーズチェックですが、フィリピン国内で取り扱っているお店があまりないため利用できないと考えておきましょう。

フィリピン国内で取り扱っている店を探せたとしても現地で支払う学費・滞在費は現金払いなので、いずれも利用することが難しいと理解しておきましょう。

まとめ

フィリピン国内やセブ島で安心して両替できる方法について詳しく紹介しました。まとめると以下のとおりです。

  • レートが良いのは「日本国内よりフィリピン現地で両替」
  • フィリピン国内で両替するなら「街中→空港内→ホテル」の順番でお得に
  • フィリピンでは基本的に現金を用意し、200ペソ以下の細かいお金を常時持っておくべし
  • フィリピンペソの取り扱い方に注意する
  • 国際キャッシュカードとクレジットカードは最低でも各1枚は持っておくべし

お得に両替することも大切ですが、なにより大金を所持していると危険が伴います。大金を所持している場合は徒歩ではなくなるべくタクシーを使い、速やかに帰宅することで安心・安全な留学生活を送りましょう。